8月13日の毎日新聞朝刊で、先日開催されました高校生模擬裁判選手権(8/5)の記事 が掲載されました。
あらためて優勝の喜びを実感しています。 (以下記事引用)
高校生が検察側と弁護側に分かれ、本物の刑事裁判さながらに冒頭陳述から論告、最終弁論までして、主張、立証の分かりやすさを競う「第11回高校生模擬裁判選手権」(日本弁護士連合会主催)の関西大会が大阪地裁であった。審査員として参加した記者が、法廷での白熱した戦いを振り返る。
各校には事前に捜査報告書や供述調書などをまとめた教材集が配布される。争点を整理し、検察側をする場合は有罪、弁護側ならば無罪を目指し、立証方針を決めて試合に臨む。
高校生が挑んだのは、高校教師が覚せい剤取締法違反(所持)で起訴された事件。公園のトイレから出た直後に職務質問を受け、かばんから覚せい剤が入ったビニール袋が落ちたという設定だ。教師が入る直前に売人と見られる男もトイレに入っていた。教師は「全く身に覚えがない。トイレで洗面台にかばんを置いたため、勝手に入れられた可能性がある」と捜査段階から否認していた。
審査をした検察官は「検察側に厳しい事件。実際ならばなかなか起訴できないケース」と話していた。
法廷では段ボールなどで作った争点表を示しながら、高校生らは検察官と弁護士になりきって主張を展開した。大人顔負けの迫力で、被告役の弁護士がたじたじになる場面も。被告人質問や証人尋問では、論告や最終弁論に向けて、少しでも有利になる言葉を引き出そうと、試行錯誤しながら質問する姿が見られた。
優勝したのは過去2年連続で準優勝だった同志社香里(大阪)。この日のために、教材集が配られた6月から連日練習を重ね、合宿も2回したという。リーダーで3年の高橋真穂さん(17)は「3度目の正直で優勝できて本当によかった。模擬裁判では物事を多角的に見る力がついた」と笑顔をみせた。
高校生の堂々とした立ち振る舞いに、検察官や弁護士からは「司法修習生たちに爪のあかを煎じて飲ませたい」「うちの事務所にスカウトしたい」など称賛の声が上がっていた。【遠藤浩二】