1月30日(金)
修学旅行も3日目。今日は午前中にアリゾナメモリアルを見学するグループと、ミズーリ・太平洋航空博物館を見学するグループに分かれて活動がスタートしました。
アリゾナメモリアルでは、どういうことが起こってこの施設ができたのか、という内容の映画を見ました。映画を理解する上で日本語の解説付きの機械はあったのですが、英語の字幕もついてあり、何人かは機械をつけずに英語で聞き取ろうとチャレンジしていました。
その後、USSアリゾナ記念館へボートに乗って向かいました。この記念館の下には、1941年12月7日の真珠湾攻撃によって撃沈された戦艦アリゾナが当時の姿で海底に沈んでおります。もう70年以上も経っているにも関わらず、船の中にあった油がまだ海面上に浮かんできて、本当に驚きです!
正式な国定の慰霊碑でもあり、生徒たちも神妙に、心静かに見学して過ごしました。
戦艦ミズーリ号の見学も、太平洋航空博物館の見学の際も、それぞれにガイドさんがついてくださり、詳しく説明をしてもらいました。戦艦ミズーリ号の甲板において、1945年9月2日に日本の降伏文書調印式が行われましたが、当時の様子を引率してくださったガイドさんが、「この日の何時何分に、こういうことが行われ…」「そのときのアメリカ人の日本人に対する視線は…」と、1分、1秒の単位で起こったことの細かい話をしてもらい、まるで目の前で、リアルタイムにその調印式の様子が目に浮かんできそうなくらいでした!航空博物館とその近くにある格納庫では、日本とアメリカの戦闘機だけでなくロシアや韓国など世界中の戦闘機や戦艦、当時の日本の世論についての展示などもありました。ここでもガイドさんが詳しく説明してくださり、特に戦艦や戦闘機などに興味のある生徒は、目を輝かせながら一生懸命ガイドさんの説明を聞いていました。
今回、大変貴重な場所で見学・平和学習を行うことができました。この経験をしっかりと活かし、平和とは何か?戦争とは?ということも考えていってほしいと思います。
しっかりと平和学習をしたあとは、いよいよ班別自主研修のスタートです!
13:00ごろにそれぞれのバスがホテルに到着し、そこを起点としてホノルルの街を散策します。早速アラモアナセンターに行き、買い物に夢中になる班もあれば、水族館に出かける班、ハワイ出雲大社へ出かける班、ハワイ大学へ…と、行き先は様々です。
ハワイ大学へ向かった班にとって、この自主研修は大変実りのあるものになったようです。バスで大学へ向かう際に「この行き方でいいのかな?」と不安顔。下調べはしっかりとしてきましたが、いざ実際に行動に移すとなると、なかなか勇気がいります。しかし、班のメンバーが協力し合って、わからないことは積極的に自分から英語で質問に行き、解決に結びつけていけました。周りにいたハワイの方々も、とても親切に助けてくださり、生徒たちはそういったhospitalityを感じたことも嬉しかったようです。
その際の、生徒の一言が印象的です。「これまではあまり英語を使っていなかったけれど、実際にハワイに来て英語を使って質問して、解決ができて、自分の英語が通じて本当に嬉しい!」…教室内で、あるいは試験会場で問題を解くだけが英語の学習ではありません。こうやって生きた英語を学び、使うことによって、英語に対して大きな自信と強い動機付けができたことも、生徒たちの大きな収穫になったにちがいありません。
夕食もそれぞれ決めていた場所でとり、ホテルに帰着した生徒たちの笑顔からも、今回の自主研修の満足度がうかがえました。
1日ハワイに滞在して活動するのも、なんと明日で最終日!あっという間に過ぎた感覚の生徒も多いことでしょう。「充実している時間は早く過ぎるように感じる」とよく言われますが、「時よ止まれ お前は美しい」というゲーテの『ファウスト』に出てくる言葉が、「もっとハワイにいたい!」という今の生徒たちの気持ちにまさにぴったりあてはまります!楽しい時間を十分に堪能し、明日のハワイ修学旅行最終日も、たくさんの笑顔で1日を過ごすことができますように!