2016年度　入学式

本日４月９日（土）１４：００より、香真館において２０１６年度の入学式が行われました。

式辞

新入生の皆さん　入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様のご入学誠におめでとうございます。私たち教職員、在校生一同、新入生の皆さんのご入学を心から歓迎するとともに　同志社香里中学校・高等学校を選んでいただいたことに感謝申し上げます。ご来賓の皆様におかれましてはご多用のところ本校の入学式にご臨席賜り心より感謝致します。

同志社の教育の基本方針はキリスト教主義、自由主義、国際主義に基づき自治自立の精神を育てることです。同志社を設立した新島襄の遺言に「我が校の門をくぐりたる者は、政治家になるもよし、宗教家になるもよし、実業家になるもよし、教育家になるもよし、文学者になるもよし、かつ少々角あるも可。気骨あるも可。ただかの優柔不断にして、安逸をむさぼり、いやしくも姑息の計をなすがごとき軟骨漢には決してならぬこと。これ予の切に望み、ひとえに願うところなり」と残しております。気楽にのんびりと何もしない学生ではなく、ふつうでは規定しがたいほど独立心と才能あふれた学生を望むということです。このことは「倜儻不羈」という言葉でよく知られています。同志社に入学したのですから、皆さんはこの言葉を覚えてください。もう一度言います。「倜儻不羈」です。自分の責任のもと に確固たる信念を貫き通し、人に左右されない、倜儻不羈なる生徒を目指してください。

自分自身の意見をしっかり持ち、良いこと、悪いことを見分ける心を養い、勇気を持って行動する力を持つ、その中で自らの独自性をどう生み出すかということ、つまり、個性作りにどのように挑戦するかです。

中学・高校時代に自分らしさをどのように作っていくかです。私たちも皆さんの自分らしさ作りに責任があります。皆さんと同様、挑戦しなければなりません。

同志社香里で３年間、あるいは６年間、我々は多種多様なプログラムを提供します。キリスト教主義に基づく徳育教育、自由主義に基づく責任の重要性、国際主義に基づく色々な民族・国家の文化・主義の多様性の許容を学んでください。また、学習、クラブ活動、生徒会活動、ボランチィア活動に全身全霊で取り組んでください。たくさん学び、たくさんの友を得られるよう、いろんな人、いろんな事にも積極的に自ら行動してください。教養、才能が育ちます。そのことがきっと倜儻不羈なる生徒につながると思います。同志社香里はそういったことを育むところです。

最後にもう一度、入学おめでとうございます。私たち全員で一生懸命応援します。

入学の感激を胸に、ここに皆さんが大きな夢に向けて踏み出されたことを心からお祝い申し上げ式辞とさせていただきます。

二〇一六年　四月九日

同志社香里中学校　高等学校

校長　福田耕治