2013年12月12日(木)、おもに理系の高3生が、夏に同志社大学・同志社女子大学にお邪魔して1日体験させていただいた「実験セミナー」の報告会がもたれました。
今年は理系選択者の数が例年よりも多めで、ほぼ全員がいずれかのセミナーに参加したこともあり、報告会に出席した生徒の総数は70名強と史上最多で、大変な盛況ぶりを見せました。また、教員も理科教員全員(7名)と西山校長に加え、初めて他教科の先生の聴講がありました。
発表を行ったのは計9グループで、題目は以下の通りでした。
・カフェインの効果(女子大学薬学部)
・カフェインの抽出・分離・精製(同上)
・生命医科学部/生体情報研究室 の紹介(生命医科学部医情報学科)
・ルミノールの合成と反応(同上)
・ソフトウェアエージェントの開発(情報系/情報システムデザイン学科)
・ドライビング・エージェントについて(同上)
・ドライビング・エージェントの結果(同上)
・粒子の動きを観察する(化学系/化学システム創成工学科)
・粉体の性質とゾル・ゲル(同上)
最新のコンピュータ技術のすごさをぜひ皆に知ってもらいたいと、発表・プレゼンのしかたに様々な工夫を施す班もあり、熱意を感じることができました。また、実験の内容にとどまらず、その背景にある生命倫理の問題提起を行った班、似たような研究対象であっても社会の中で情報系と機械系はどのようにすみわけを行っているのか、といった社会的な考察にまで踏み込んだ班もみられました。
参加・聴講の生徒たち自身から、例年以上に活発に質問が出て、発表内容が聴衆を惹きつけるものであったことをうかがわせました。「速く走らせることで、どんなメリットがあるのですか」など、研究の動機や目的を問いただす鋭い質問もあり、またその質問に誠実に答えようとする発表者側の意欲が見てとれました。
なかには、大学3回生以降に初めて習ったり使ったりする専門的な機器を、躊躇せず紹介した班もありました。教員から「仕組みがわからないのですが高校1年生にもわかるように説明してください。なぜMRIで身体の断面が見えるのか」と質問を浴びせられ、たじろいでしまう光景もみられました。
生徒たちにとって、「実験セミナー」そのものが振り返りがいのある機会であったこと、そして生徒たちが忙しい中にも入念に準備を行い、意欲的に質の高い発表を行ったことは今年度の収穫といえるでしょう。