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お知らせ

2019年度 入学式

本日4月10日(水)14:00より、香真館において2019年度の入学式が行われました。中学生265名、高校生305名を迎えることができました。

校長式辞

大地に恵みをもたらす、春の雨が降る今日のこの佳き日、入学式を迎えられた、中学265名、高校305名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。入学に至るこれまでの努力に対し、深く敬意を表します。また、これまでずっと温かい愛情を持って支えてこられた保護者の皆様、お子様の晴れ姿を目にされて、感激もひとしおかと存じます。本日は、誠におめでとうございます。

八田英二総長、理事長をはじめ、ご来賓の皆様におかれましては、ご多用のところ本校の入学式にご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。2019年度同志社香里中学校・高等学校入学式を、このように盛大に挙行できますことは、このうえない喜びでございます。謹んで御礼を申し上げます。

新入生の皆さんは、これから始まる学校生活に希望や期待を胸に抱きながらも、若干の不安を抱えておられることと思います。今日の入学の喜び、そして、抱負や決意など、初心を忘れることなく、同志社香里での歩みを一歩、一歩、着実に進めてほしいと思います。同時に、この場にいることができるのは、皆さんのこれまでの努力の積み重ねのたまものであることは言うまでもありませんが、ご家族や周りの方々の支えや優しくも厳しい教えのお陰であり、感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。

さて、新入生の皆さんは、どのような「夢」を持っていますか?大きな夢。夢にも色々ありますが、すぐに叶えられそうなものもあれば、なかなか実現できそうにないものもあるでしょう。しかし、皆さんは、是非、「夢」を持ってほしいと思います。そして、その夢を実現しようとする強い決意を持ち、努力を惜しまず、行動してほしいと思います。描いた「夢」は、実現に向けて情熱を注ぎ、努力することで、貫く「志」となります。夢を単なる「願い」で終わらせるのではなく、「志」に変えられるかどうかは、その努力をするか、しないか、その決意の差です。「志」とは、他人から教えられたり、与えられたりするものではなく、自分自身で見つけ出し、努力してつかみとっていくものです。特に、中・高校時代は、自分の進路実現の可能性を広げていくための基礎づくりとして、最も大切な時期であり、将来の方向を決定することにもなります。皆さんには、高い「志」を持って充実した学校生活を送ってほしいと願っています。

同志社を創立した新島先生は、13歳で蘭学を学びはじめ、このことがきっかけで算術や海外の事情への目が開かれたと言われています。また、大の読書家でもあり、蘭和辞典をたよりに蘭語の文法書や自然科学の本、その他多くの本を読みました。中でも、友人から借りて読んだ「ロビンソン・クルーソー」の訳書やアメリカの歴史や政治、経済、文化等を書いた地図書、「連邦志略」、当時禁じられていたキリスト教の書物や漢訳の聖書に深い感銘を受け、近代的な諸外国の存在が脳裏から離れなくなったと言われています。また、ある日、江戸湾でオランダの軍艦を見て、そのすごさに圧倒され、「外国に関する知識を学ばなければ、日本の将来はない」と考え、海外密航の夢を膨らませました。そして、1864年、ついに函館から国禁を犯してアメリカへ渡り、夢がかないました。

新島先生の夢は、それだけでは留まりません。アメリカやヨーロッパで学び、キリスト教徒となった先生は「教育こそ文明の源である。日本でキリスト教主義の学校を設立し、自由と良心に立脚する人物を養成したい」という夢を抱いて10年振りに帰国し、1875年、同志社大学の前身である同志社英学校を設立しました。さらに新島先生は、学校を発展させ、多くの学部を擁する総合大学にしたいと志、先ほど教頭が朗読しました「同志社大学設立の旨意」を全国に公表し、広く国内外の人々に大学設立への協力をよびかけました。そして、先生は大学設立の準備に奔走しますが、大学設立を目前に病に倒れ、志半ばにしてこの世を去りました。しかしながら、先生の「志」に賛同する人々によって、その後も「志」は受け継がれ、今日の同志社となりました。

鎖国体制の幕末に「夢」の実現に向けて、国禁を犯して脱国するという行動力、そして、10年余り異国の地でキリスト教を学び、帰国後も自分の「志」を達成するために日本中を駆け巡る行動力。その熱意と「志」に惹かれて人々が集り、「同志社」は発展してきました。

同志社という校名は「志を同じくする者が集まって創る結社」という意味です。今日から「志を同じくする同志」となった皆さん、同志社の「原点」である新島先生の「志」を受け継ぎ、しっかりとした夢や目標を持ち、志高く、ここ同志社香里で勉強にクラブ活動に大いに励み、有意義な学校生活を送ってください。私ども教職員一同、皆さんの夢の実現に向けて、全力でサポートをしていきたいと思っています。

結びに、新入生の皆さんが実り多い学校生活を送り、洋々たる前途を切り拓くことを強く祈念しまして、式辞といたします。あらためまして、皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。

 

2019年4月10日

 

校長 瀧 英次